ロンドン五輪出場を決めている新体操の日本代表(フェアリージャパンPOLA)が23日、都内で試技会を公開した。報道陣だけでなく、味の素ナショナルトレセン(NTC)、国立スポーツ科学センター(JISS)のスタッフや、シンクロ日本代表ら約100人以上が観客として見守る中、五輪用のボールとリボン・フープの2種目の演技を2度ずつ披露した。

 ボールの曲はロッシーニ作曲の「セビリアの理髪師」。リボン・フープは、魔女がさまざまな動きをしながら、魔法を繰り出す様子を描く。この日、2種目ともに小さなミスが出たが、リボン・フープの大技で、フープを足で蹴って移動させ、3本のリボンを同時に受け取る「足打ちの連係」も完璧にこなし、山崎浩子強化本部長は「今の時点ではよくできた」と合格点を与えた。

 昨年の世界選手権で5位に入賞。ロンドン五輪の出場権を獲得した。北京五輪でも代表だった遠藤由華(20)は「もう少しでメダルにも行ける。ロンドンでは目標にしたい」。山崎強化本部長も「強豪国が崩れることが多くなった。メダルが目標」と話した。