<トランポリン:ロンドン五輪代表最終選考会>◇28日◇東京・国立スポーツ科学センター(JISS)

 五輪代表入りが絶望的となる予選での失敗に、北京五輪4位入賞の外村哲也(JPT)は、しばらくその場から動けなかった。「何も考えることができなかった」。かろうじて残った決勝でも、予選と同様に台から外れて演技中断。ショックでまたも立ち上がれず、関係者に脇を抱えられた。

 北京五輪は日本勢で過去最高の4位に入ったが、ここ数年は故障続き。選考会前も「腰痛で3月までまともに練習できなかった」と言う。父親の康二さんは1984年ロサンゼルス五輪の体操男子銅メダリスト。ロンドン五輪で親子メダリストとなる夢は消え「次の五輪を目指すか、競技をやめるか。今は分からない」と力なく話した。