「いいスタートが切れた」「これからだ」。2020年夏季五輪招致で東京が第1選考を通過した24日、都庁では招致関係者らが喜びの声を上げた。

 招致委員会が入る41階の会議室で、森喜朗元首相や東京都の佐藤広副知事、五輪・パラリンピック経験者ら約60人が、国際オリンピック委員会(IOC)のカナダでの発表を中継画面で見守った。第1次選考を通過したとしてイスタンブールに続いて東京が呼ばれると、出席者から拍手と歓声が上がった。

 パラリンピック競泳金メダリストの成田真由美さんは「3都市でこれから厳しい戦いになる。東日本大震災も含め、国民が一つになっていることを世界にPRし、招致して成功させたい気持ちがますます湧いた」と笑顔を見せた。

 森元首相は「本当にこれからだ。石原(慎太郎)都知事もオリンピックに専念してほしい」と皮肉まじりに話した。