<アメリカンフットボール・第26回日本社会人選手権ジャパンXボウル:オービック27-24鹿島>◇17日◇東京ドーム

 オービックが、鹿島を下し、3年連続7度目の優勝を決めた。前半はファンブルなどミスが目立ったオービックだったが、後半は攻守で圧倒。ファンブルリカバー、インターセプトのビックプレーもあり、鹿島を突き放した。

 オービックは社会人の代表として、来年1月3日に行われるライスボウルで、学生王者の関学大と対戦する。【第1Q:オービック7-0鹿島】

 オービックが前半10分に、古谷のタッチダウンランで先制した。鹿島は、1Q終盤にインターセプトのビックプレーも得点は奪えず。【第2Q:オービック10-7鹿島】

 鹿島が、自陣深くからラン攻撃中心に攻めるが、攻めきれず。7分過ぎから鹿島が連続パス成功。残り3分で、4thダウンギャンブルとなったが、主将丸田が残り3ヤードのランを決め、同点に追いついた。

 残り1分で、敵陣で鹿島がファンブルリカバー。最後は、フィールドゴールを決め、逆転し、第2Qを終了。

 前半を終えたオービックの大橋ヘッドコーチは「展開は、予想していた。ファンブルといった自分たちのミスを修正したい」とコメントした。【第3Q:オービック20-17鹿島】

 中川翔子のハーフタイムショーが終わり、後半開始。

 7分に、オービックがQB菅原からWR森へのタッチダウンパスが成功。ゴールも決まり、逆転した。

 10分に鹿島QB山城からのパスを受けたWR宮本が、45ヤードのタッチダウンラン。ゴールも決め、再び1フィールドゴール差に。

 19分にオービックQB菅原からWR萩山へのタッチダウンパスが決まる。ポイントアフタータッチダウンは失敗。3点差で第3Qを終了した。【第4Q:オービック27-24鹿島】

 ラスト15分の勝負に。互いに攻撃は得点に結びつかずに、攻守交代。残りは8分となった。

 残り7分で、鹿島の攻撃も痛恨のファンブル。オービックがカバーし、敵陣40ヤード付近で攻撃権を獲得する好機。

 オービックはランで時間を使いながら攻める。残り4分、ゴール前2ヤードからRB中西がタッチダウンランを決めた。ゴールも慎重に決め、10点差とした。

 残り3分34秒、鹿島にまたもミス。QB山城からのパスをオービックがインターセプトし、攻撃権を奪った。敵陣35ヤード付近から、時間をつかいながら試合を進める。オービックはタイムアウト0だが、鹿島は3。残り3分の大勝負となった。

 鹿島は一気にタイムアウトを3つ使いながら、攻撃権奪い返す。残り1分56秒に、QB山城からWR前田へのロングパスが決まり、タッチダウン。ゴールも決め、再び3点差とした。

 鹿島はオンサイドキックで勝負に出たが、オービック前田が執念のキャッチ。オービッックがランで、時間を使う。ニーダウンで時計が進み、場内のカウントのなか、試合終了。オービックが史上初の3連覇を達成した。