<卓球:JA全農世界選手権団体戦>◇第7日◇4日◇東京・国立代々木競技場ほか◇男女決勝トーナメント準決勝

 日本女子はロンドン五輪団体銀メダルメンバーの福原愛(ANA)を故障で欠いたが、五輪を戦った石川を中心に31年ぶりに決勝に進出した。

 福原に代わって代表入りした石垣が準々決勝のオランダ戦では大きな1勝を挙げ、石川が「戦うごとにチーム力が上がっている」と選手層の厚さで新たな歴史をつくった。

 五輪後は銅メダルのシンガポールや香港などのライバルが世代交代を進めたが、日本は経験豊富な石川、平野が引っ張り、1次リーグでは1試合も落とさずに5連勝。初代表の田代や18歳の森も力を出し切り、二枚看板にかかる負担を最小限に抑える働きを見せた。

 福原や石川に憧れ、卓球を始めた次の世代も台頭している。中学2年の平野美宇(エリートアカデミー)と伊藤美誠(スターツ)はダブルスでワールドツアー最年少優勝を達成し、注目を集める存在になった。2年後のリオデジャネイロ五輪や2020年東京五輪に向け、卓球ニッポン女子が勢いに乗っている。