フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は28日、大阪なみはやドームで開幕する。

 27日に公式練習が行われ、第3戦の中国杯で中国選手と激突して負傷したソチ冬季五輪男子金メダリストの羽生結弦(ANA)は4回転トーループやトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、頭部挫創や左太もも挫傷などからの回復を印象付けた。

 羽生は午前の練習を休み、午後の練習ではフリーの音楽をかけて滑るなど40分間動きを確認した。4回転はサルコーが決まらず、トーループの成功率が低かったが、精力的にジャンプを跳んで本番に備えた。

 中国杯2位の羽生とともに12月のファイナル(バルセロナ)進出を目指す第2戦のスケートカナダ優勝の無良崇人(HIROTA)や、女子でファイナルの切符を狙う村上佳菜子(中京大)と宮原知子(大阪・関大高)も調整した。男女とも28日にショートプログラム(SP)、29日にフリーが行われる。