<バレーボール:プレミアリーグ女子決勝ラウンド・久光製薬3-1岡山>◇3日目◇18日◇岐阜メモリアルセンター◇観衆3434人

 女子高生司令塔が力尽きた。レギュラーシーズン4位の岡山は同2位の久光製薬に1-3で敗れ、3戦全敗で終わった。1-1の第3セットを28-30で競り負けたことが響き、24日はデンソーとの3位決定戦(東京・代々木第1体育館)に臨むことになった。

 大阪国際滝井高に在学中のセッター宮下遥(17)は終盤、トスワークが乱れた。「ズレが出てくると焦りというか、どうすればいいか考えられなくて…。コンビの攻撃を使い切れなかったことが課題として残りました」と唇をかんだ。

 15歳2カ月だった09年にプレミアリーグデビューし、10年3月には日本代表も経験した。河本昭義総監督(58)は「宮下の第4セットは体力不足。キレが落ちたのが顕著に出ました。彼女にはプレミアリーガーと高校生という2つの顔がある。普段からきつく言ってますが、前向きにやっている。こちらもギリギリまで使う義務がある」とさらなる成長に期待していた。