陸上男子400メートル障害の為末大(30=APF)が、新たな練習拠点として、米テキサス州ダラスにある96年アトランタ五輪200、400メートル2冠のマイケル・ジョンソン氏(41)のグラウンドを候補に挙げた。9日、千葉・幕張メッセでイベントに参加。来季からは海外を拠点にすることを決めており「世界中から探している。テキサスのマイケル・ジョンソンのグラウンドもいい」と話した。

 為末によると同地にはジョンソン氏が運営するトラックチームがあり、400メートルや400メートル障害の選手も豊富。チームには加入せず、独自に練習する計画だが、同じグラウンドにいればジョンソン氏の助言を得られる可能性がある。種目は違うが、400メートルの世界記録保持者から、走りのヒントをつかめるかもしれない。

 まだ候補を絞っている段階だが、条件として(1)英語圏(2)雪が積もらない(3)グラウンドがある(4)芝生がある(5)近くに大学があるの5項目を挙げ「もっと言えば、住環境が良くて、水辺が近ければいい」と付け加えた。大学で財務の勉強をする希望があり、芝を走れれば足への負担を軽減できる。すべての条件を備える場所は簡単に見つからないが、年内には決断する予定だ。【佐々木一郎】