<体操:全日本団体・種目別選手権>◇最終日◇22日◇東京・代々木第1体育館

 世界選手権の男子個人総合覇者の内村航平(20=日体大)が、床運動と平行棒を制した。床運動では予選を1位突破した2位の菊池収祐(18)に0・400点差をつける16・350点で圧勝。鉄棒とつり輪は2位だった。女子は世界選手権個人総合銅メダルの鶴見虹子(17)が段違い平行棒と平均台で優勝した。

 前日の鉄棒で2度落下した内村が世界王者の意地を見せた。床運動では、G難度の後方かかえ込み2回宙返り3回ひねりを、直前で回避したが、すべての着地を決める完ぺきな演技で、予選首位通過の菊池を抑えた。これまで種目別の優勝がなく「絶対に優勝したかった」。高校3年の菊池も「勝てると思ったけど、さすが世界チャンピオン」と脱帽した。