アマチュアボクシングの全日本女子選手権ミドル級を制したお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)が15日、都内で練習を公開した。

 左を鍛えろ!

 元世界ミニマム級王者で、横浜高時代は全国総体を制した経験もある日本プロボクシング協会の大橋秀行会長(46)が、山崎に世界で勝つためのアドバイスを送った。実際に山崎と会い、試合の映像も見ているという同会長は「右ストレートはすごい。女性の打つパンチじゃない」と称賛した。その上で「今は右を100%警戒されている。左のジャブを工夫すれば右が生きる。緩急をつければ、もっと楽に勝てる」と話した。

 山崎の挑戦を最初は「お笑いの延長」だと思っていたという。だが、次に会うと体つきの変化に驚いた。「腕回りの筋肉がボクサーの腕になっていた。打ち込んでいる証拠だった」。

 女子ボクシングの普及にも尽力してきただけに、言葉にも力が入る。「経験は男子相手にマスボクシングを積んでいくしかない。ウチのジムにも練習相手はいる。仕事もあるだろうが、五輪は4年に1度。年齢的にも今回が最後だし、海外に行くのもいい」と挑戦を後押しした。