柔道男子日本代表の強化合宿が10日、都内で公開された。三つどもえの争いが続く90キロ級で、篠原監督から「ちょっとだけ出ている」と評価されたのは、1月のマスターズ大会で世界2連覇のイリアディスを倒した西山将士(26)だった。「自分は昨年の世界選手権に出られなくて、1度あきらめた人間。試合でぶっ倒れるくらい動き回れるよう、練習したい」と開き直りの精神を強調した。一方で追う立場に回った世界選手権2年連続銀メダルの西山大希(21)は、最終選考会の全日本体重別(5月)に向けて「将士さんが連続で勝って焦りがあったが、自分も立て直せた。勝って五輪代表に選ばれたい」と意気込んだ。