<ラグビー:アジア5カ国対抗・日本106-3UAE>◇5日◇福岡・レベルファイブスタジアム

 WTB藤田慶和(早大)が18歳7カ月27日の史上最年少代表デビューを飾った。05年にクリスチャン・ロアマヌが記録した18歳11カ月の初キャップを大幅更新する18歳7カ月27日で出場し「緊張なく楽しめた」と、6トライの大暴れで大勝に貢献した。

 「藤田祭り」だった。前半4分に50メートル6秒1の快足で自陣10メートル付近から敵陣22メートル付近まで約80メートル独走し、先制トライを演出すると勢いは止まらない。同11分に左サイドを並走したFB五郎丸からのパスをそのまま持ち込み左中間に初トライ。後半も5トライと爆発した。東福岡高ラグビー部の後輩も駆けつけた地元での活躍に「トライがとれてチャンスにも絡めて、1キャップ目から出だしがいい」と声を弾ませた。

 今後は課題のフィジカル強化でさらなる進化を目指す構え。19年W杯日本大会のエースとして期待される「超新星」が大きな1歩を踏み出した。【菊川光一】