前節デビューを果たした神戸製鋼の元ニュージーランド代表(オールブラックス)SOダン・カーター(36=ニュージーランド)が「関西デビュー」を果たした。

2試合連続で先発出場した世界的スターは、2ゴール4PGの計16得点。後半48分にトライを許して追いつかれる悔しい結果となったが、試合後は丁寧にファンサービスも行った。

14日に36-20で勝利したサントリー戦は東京・秩父宮での開催。今節のホームはトヨタ自動車だったが、8030人が訪れた神戸製鋼の地元関西でカーターが躍動した。正確なキックで地道に得点を重ね、相手の激しい圧力を受けながらもゲームメーク。試合後は「(トヨタ自動車は)自分たちが戦ってきた中で一番、プレッシャーをかけられた。チームとして勝てる状況だったので、引き分けでいい気持ちではないけれど、切り替えたい」と落ち着いた表情で振り返った。

神戸製鋼は2勝1分けとなり、次戦は北海道胆振東部地震で延期となっていた第2節の宗像サニックス戦(29日、札幌市月寒屋外競技場)。8チームのレッド・カンファレンスで暫定5位ながら唯一の無敗であり、次戦勝利すれば首位に立つ。