神戸製鋼が完全復活を遂げた。3季連続2冠を狙ったサントリーに55-5で大勝。トップリーグ(TL)は創設元年の03年度以来15季ぶり2度目の制覇、日本選手権の優勝は18大会ぶり10度目で最多優勝記録を更新した。かつて日本選手権7連覇の中心選手として躍動した平尾誠二さんが16年10月20日、胆管細胞がんにより53歳で他界。生前の約束だった「優勝」をようやく果たした。

会場には平尾氏と親交のあった京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長の姿があった。快勝した試合を観戦して「安心した。80分間、平尾さんと一緒に応援している気持ちだった。きっと(平尾氏も)喜んでいると思う。選手には『感動をありがとう』と伝えたい」と感慨深げに振り返った。この日は、米国出張の予定が入っていたが、急きょ、キャンセルして来場したという。