7日に閉幕した全国高校ラグビー大会で初の全国制覇を果たした大阪桐蔭が9日、大阪・大東市の同校に凱旋(がいせん)し優勝報告会を行った。

同校の中学、高校合わせて約2200人の生徒が集まる中、綾部正史監督(43)が「日本一の監督になった綾部です」と冗談交じりにあいさつすると会場は笑いに包まれた。関係者に「多くの方が温かく応援してくださったおかげ」と感謝の気持ちを伝えた。

綾部監督は最後に「やりたいことがあるんです」と言い、アントニオ猪木ばりに「1、2、3、日本一!」と人さし指を立てた腕を掲げて会場全体を盛り上げた。

この後にあいさつをしたCTB松山千大(ちひろ)主将(3年)は「こんな空気を作ってくれて綾部先生ありがとうございます」と苦笑い。「日本一になるためにしんどいことを率先して皆がやってきた。この仲間を誇りに思います」。部での3年間に思いをはせた。「最高の仲間と先生と夢のような経験ができた。このチームは来年も日本一を狙えるチームです」と連覇の目標を後輩に託した。

拍手を送った今田悟校長(58)は「ラグビー部と野球部はうちの中でも伝統のあるクラブ。両部活が日本一になって学校としてもうれしい」と笑顔。「日本一へのプロセスを間近で見させてもらい、おめでとうというよりも、ありがとうの気持ちの方が大きいです」と悲願の日本一をたたえた。