大相撲秋場所(9月13日初日・両国国技館)の番付編成会議で29日、徳真鵬(木瀬部屋)の新十両が決まった。朝日大からは初の関取誕生。体重220キロ近い25歳は「学生時代に勝てなかった人たちに、どのくらい通じるようになったか試したい」と意気込んだ。

 三重・三重高時代は柔道部に所属し、朝日大に進んで本格的に相撲を始めた。強豪校の選手には歯が立たなかったそうだが、学生相撲の先輩たちの活躍に刺激を受けて入門を決めた。

 初土俵は2007年春場所。日大出身の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「最初はしこもてっぽうも、腕立て伏せもできなかった。鍛えがいはあったが、関取にはもう少し時間がかかると思った」と熱心なけいこでのスピード出世に目を細める。

 身長192センチで、体重は日本相撲協会発表の215キロから約5キロ増えた。木瀬親方は「大木みたいに見える」と締め込みを緑色に決め「外四つなど大きな相撲で沸かせてほしい」と期待する。

 名古屋場所の支度部屋では、250キロを超える幕内山本山から「早く上がって取ろう」と声を掛けられたという。日本人力士同士の巨漢対決が今から楽しみだ。(共同)