大相撲の地方巡業の年内中止決定を受け、4月に神奈川県藤沢市で予定されていた「大相撲藤沢場所」の勧進元(興行主)最上重夫さん(61)らが7日、藤沢市内で記者会見し「ファンにどのように説明するのか。悔しいし、憤りを感じる。損失は契約通り、日本相撲協会に全額負担してもらう」と述べた。

 最上さんによると、チケットは全体の85%に当たる5000枚以上が売却済みで、中止決定を受けて返金を始めた。土俵用の土や客席の座布団、土産用のおわんやタオルなども発注済みといい、現段階で1500万~2000万円の損失を見込んでいる。

 また、7日午後に相撲協会の芝田山親方が最上さんらを訪ね「藤沢場所を楽しみにしていただいた皆さまに、心からおわびする。一日も早く事態を解明し、信用を取り戻すよう努力したい」と謝罪。「損失は契約に基づいてきちんと整理していく」と説明した。