大相撲の高島親方(元関脇高望山)に強制的に現役を引退させられたとして、元幕下大天霄の高山健氏(28=モンゴル出身、旧名ノロジンハンド・アユルザナ)が日本相撲協会に地位保全などを求めた訴訟は31日、東京地裁で和解が成立した。同氏が相撲界に復帰する可能性はなくなった。

 高山氏の代理人は「守秘義務があり、和解金の額は言えない」と話した。昨年4月に提訴した高山氏は当初、地位保全のほか、慰謝料500万円などを求めていたが、角界復帰を諦めて和解を模索していた。

 高山氏は2001年春場所、当時存在していた高島部屋から初土俵を踏み、09年に日本国籍を取得。一昨年名古屋場所後に引退が発表された。