大相撲の冬巡業は30日、熊本・芦北町で始まった。九州場所で大鵬に並ぶ最多32度目の優勝を果たした横綱白鵬(29=宮城野)は「もう来場所が始まる、という感じ。休んだ気がしないまま来ちゃった。もう少し、優勝した感じを味わいたいね」と苦笑いした。

 稽古ではさっそく、九州場所で1年10カ月ぶりに金星を与えた高安(24=田子ノ浦)に5分間、ぶつかり稽古で胸を出した。「『一生懸命やってくれ』と思って胸を出しているのが、伝わると思う。あいつはすぐに息が上がるから、その辺もやりがいがある」とほくそ笑んだ。

 次は史上初の33度目の優勝に挑むが「達成できるものはできるし、できないものはできない。ふたを開けてみないと分からない」と意識することなく話した。