<大相撲名古屋場所>◇13日目◇24日◇愛知県体育館

 横綱朝青龍(28=高砂)は日馬富士戦で、約34年ぶりとなる「やぐら投げ」を決めて、3敗を守った。両まわしを引き付け、左ひざを相手の内またに入れて太ももで持ち上げ、上から振り落とした。「相手は上体が軽いからね。前からやろうと思っていた。巡業でもけいこをしてたし、モンゴルでも練習していたんだ」。幕内では、75年(昭50)九州場所9日目で青葉山が福の花に決めて以来、約34年ぶりの大技だが、朝青龍は「モンゴル相撲のタタフと同じ。相撲でいう寄り切りと同じ基本の技だよ」と胸を張って説明した。左ひじ、右肩を痛め、腰痛まで抱えていても、観客を魅了。「今日は先場所(日馬富士に)負けた悔しさがあったから気持ちいいよ」とご機嫌だった。