元横綱大鵬の故納谷幸喜さんが生まれたロシア極東サハリン州中部ポロナイスク(旧樺太・敷香)で大鵬さんの銅像設立を目指す同州知事顧問のニコライ・ビシネフスキー氏が23日、東京都内で大鵬さんの妻芳子さんら親族と面会し、設立に向けた現在の状況を説明した。芳子さんは「銅像ができれば彼(大鵬さん)も喜ぶだろう。実現を祈っています」と話した。

 ビシネフスキー氏はポロナイスク市の博物館や、サハリン州の州都ユジノサハリンスクの郷土史博物館が大鵬さんの写真や私物を常設展示したい意向を持っているとして、遺品などの提供が可能かを打診。芳子さんは「着物や帯など何を提供できるか考えたい」と、協力を約束した。芳子さんによると、大鵬さんはサハリン訪問の希望は持っていたが、病気のために実現しなかったという。