開幕カードで対戦する中日と巨人だが、どんな戦いになるか注目していた。今試合の先発は中日が小笠原で、巨人が山口。どちらも開幕カードでの先発はないだろうが、オープン戦でしか試せない本番を見据えた戦いになると思っていた。

中日は思い通りの戦いができただろう。まず目を引いたのは、先発した小笠原。7イニングを投げて無失点。球数も100球を投げた。今季からテークバックを小さくし、腕の振り遅れを解消できるように投球フォームを改造したそうだが、手応えを感じたはず。私も現役時代はテークバックが小さいタイプだったが、誰かに指導されたわけではなく、自然に小さかっただけ。小笠原のようにプロに入ってからテークバックを小さくするのは難しいと感じていたが、見事に自分のものにして投げられていた。

内容も良かった。右打者の内角へカット気味に入るクロスファイアは、効果抜群。課題は左打者への内角攻めだが、左打者の吉川には、内角のチェンジアップを投げられていた。チームは開幕カードで対戦するだけに、打者には内角を意識させたいところ。狙い通りのピッチングでアシストできたのではないか。

一方の巨人は、やや不安を感じてしまった。先発した山口はわずか2イニング41球で4失点で降板。変化球を多めに試したのならいいが、球数の少なさは気になった。開幕ローテーション入りを予定しているなら、少なくても50球は投げておきたい。オープン戦ではもう1度、先発できるだけに次回の登板を注目したい。

スタメンオーダーにも、現在のチーム状況が出ていたのではないか。中日は先発投手を9番に据えた本番モード。巨人は4番の岡本和が欠場し、開幕スタメンでは考えにくい布陣だった。岡本和は開幕戦には間に合うだろうが、思うようなスタメンオーダーが組めていないのだろう。打線にも迫力を感じなかった。

まだ5試合、オープン戦は残っているが、新外国人を含め、どういうオーダーを組んでいくのか予想がつかない。あくまでオープン戦はオープン戦で、本番とは違う。本番で変わることを願っている。(日刊スポーツ評論家)

オープン戦中日対巨人 2回表巨人2死二、三塁、小林を投ゴロに打ち取り笑顔の小笠原(撮影・森本幸一)
オープン戦中日対巨人 2回表巨人2死二、三塁、小林を投ゴロに打ち取り笑顔の小笠原(撮影・森本幸一)
中日対巨人 1回表巨人2死一塁、中田を捕邪飛に打ち取る中日先発の小笠原(撮影・狩俣裕三)
中日対巨人 1回表巨人2死一塁、中田を捕邪飛に打ち取る中日先発の小笠原(撮影・狩俣裕三)