阪神の連勝は4でストップした。村上頌樹投手(26)が2回に福永、高橋周に二塁打、細川には2ランを浴びて3失点。日刊スポーツ評論家の権藤博氏(85)が勝敗のポイントを指摘した。

中日対阪神 2回を終えベンチに戻る村上(撮影・藤尾明華)
中日対阪神 2回を終えベンチに戻る村上(撮影・藤尾明華)

阪神先発の村上が2回、中日打線に3連続長打を浴びて3点を失った。先頭福永に打たれた二塁打がポイントとなった。

4番に初起用された福永の特徴は右方向に強い打球を打てることだ。外角への対応力が高い打者に対し、カウント2-1から3球続けてファウルで粘られた後、外角低め146キロ直球を右翼線にはじき返された。

うまく打たれたことは確かだが、福永のバットが出やすいコースで勝負に出たことには悔いが残る。昨年の好調時のキレがあれば、力で押し込めたボールだ。しかし、現状、そこまでの威力はない。この一打を起点に高橋周に右二塁打され、6番に下がった細川に2ランを浴びた。村上にとってはまさかの展開となった。相手先発が好調の高橋宏だけに、2回とはいえ、3失点は重くのしかかった。

中日対阪神 2回裏中日無死二塁、細川成也に2点本塁打を浴びた村上(撮影・藤尾明華)
中日対阪神 2回裏中日無死二塁、細川成也に2点本塁打を浴びた村上(撮影・藤尾明華)

得点力に課題を抱える中日打線にいきなり3点を奪われての黒星となったが、慌てる必要はない。混戦が続くセ・リーグに、決め手のあるチームが見当たらないからで、肝要なのは3連戦3連敗しないこと。その意味では13日からの2試合の結果は重要となる。

いずれにせよ、上位争いで生き残るためのカギはいかに守りを固めることができるか否かにあると見る。なぜなら、セ・リーグのチーム防御率はヤクルトを除く5球団がいずれも2点台。この数値が示すように、現在、投手レベルはどのチームも格段に上がっている。打力だけで勝ち続けることは困難だからだ。

先発、リリーフとも球威、変化球の精度、制球力といずれも向上しているがゆえに、打者は技術が落ちていないにもかかわらず、3割を打つことが至難の業となっている。この「超投高時代」を勝ち抜くには、守りを固めることこそが、勝率を高めることにつながると考える。阪神も、今はそこに注力することが重要だろう。(日刊スポーツ評論家)

中日対阪神 7回を終え、坂本(右)に出迎えられながらベンチに戻る村上(撮影・藤尾明華)
中日対阪神 7回を終え、坂本(右)に出迎えられながらベンチに戻る村上(撮影・藤尾明華)