中日ルーキーの金丸夢斗投手(22)が首位阪神からプロ初勝利を挙げた。投球テンポの良さが勝因だった。

ここまで勝ちがつかなかったのは、下位に沈んだ中日の得点力不足が響いていた。金丸はそれなりにゲームは作ってきた。これまでの登板も見てきたが、150キロを超える直球にスライダー、チェンジアップなど変化球も多彩で、大きく崩れることは少なかった。阪神の強力打線にもテンポが良かったから、味方打線も点を取ることができた。

同じドラフト1位で5勝を積み重ねている阪神伊原との投げ合いになったが、モノの違いを感じた。しかし、どれだけ魅力があっても、プロは勝ってナンボの世界。これからはいかに高めのストレートを使うか。それをどう組み合わせて投球するか、だろう。

それにしても、そんな金丸の球をなんとかするのだから、阪神打線はさすがに力がある。中日が点を取っても取り返した。4回に4番佐藤輝の中越え本塁打で2点差とした時点では、ゲームの行方は分からなかった。だが中日が5回に阪神坂本の捕逸と適時内野安打で奪った追加点がダメ押しとなった。

中日も地元で3連敗はできなかったし、阪神がミスから崩れたことで逃げ切ることができた。なにより金丸が次回どういう投球をするかが楽しみだ。一方の阪神は、この1敗が何かに影響するとも考えにくい。ここからどこかのチームが追いつくこともないだろうから、いつ優勝するかが焦点になった状況といえる。(日刊スポーツ評論家)

中日対阪神 プロ初勝利の金丸(左)はドアラと記念撮影をする(撮影・上田博志)
中日対阪神 プロ初勝利の金丸(左)はドアラと記念撮影をする(撮影・上田博志)