阪神がDeNA先発ケイと対戦したのは今季8試合目だが、6回を2点で抑えられた。対阪神の防御率0・85が示すように、これまで通り打ちあぐねた。
これだけ数字がそろえば、DeNAがCSに参戦した場合、ファーストステージの先発を回避し、ファイナルステージの阪神戦に起用してくることも予想される。
左のケイに対した阪神は、特に右打者が苦戦する傾向がずっと続いている。そこで阪神ベンチは左打者の前川を3番、高寺を7番でスタメン起用したのだろう。
もちろん今後も3番森下に変わりはないが、なにかケイ攻略の糸口をつかむための動きだろうと思ってみていた。しかし結果的に対ケイはチーム6安打で打ち崩すには至らなかった。
ただ右の大山が6回にケイから左越え本塁打を放ったのは値打ちがあった。粘った末の9球目になった3-2からのカットボールに、うまく体をクルリと回転させた。
同じ左投手でも、ケイは低めの変化球などで勝負するタイプではなく、速球とカットボール、スライダーなどを、内角に配して詰まらせて打ちとるのが投球スタイルだ。
だから右打者は、基本といって逆方向を意識するほど詰まらされる。追い込まれた大山は、ケイの全球種を待ちながら、インサイドにきた球を引っ張ってスタンドに運んだ。
おそらく2ストライク後の大山は打席内で「なにか」を変えたはずだ。直接本人に聞いていないのでわからないが、その工夫が1発につながったとみた。
それでもケイの阪神戦27被安打のうち、右打者が打ったのは、大山の本塁打を含めても3本。チームとしての課題は残された。(日刊スポーツ評論家)




