お疲れさま、豪郎-。楽天岡島豪郎外野手(36)が今季限りでユニホームを脱いだ。コーチ、監督として接してきた平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)は4日の西武戦(楽天モバイルパーク)に駆けつけ、最後のプレーと引退セレモニーを目に焼き付けた。
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豪郎らしい引退セレモニーでした。すがすがしさがあり、グッとくるものもあり、最後のあいさつも立派で言葉に気持ちがこもっていました。聞いていて、熱い心が伝わってきました。
現役は入れ替わりでしたので、コーチとして接してきました。まず思い出されるのは優勝した13年です。開幕から1番打者を固定できませんでした。そこでコーチ陣で話し合い、「もう豪郎しかいない」と全員が一致しました。まだ捕手でしたが、本人も「どこでもやります」と。そこで外野の練習を始め、めどがついてから星野監督に伝えたら、OKをもらいました。7月終わりから1番右翼に定着しました。
1番打者にしたのは、なんと言っても思い切りの良さです。同時にバットコントロールがいいので、追い込まれても粘ってくれる。あっさり終わらない。1番打者にぴったりでした。あのシーズン、後半から豪郎が1番でいい働きをしてくれたことが大きかったです。
私が監督を務めた19年は、残念ながらけがでプレーできませんでした。今思い返しても、非常に痛かった。いてくれたら、スタメンでも、代打でも何でもできる選手ですから。
人柄の良さは、ファンの皆さんがご存じの通りです。人がいいだけでなく、熱い心も持ち合わせています。よく「魂」という言葉を口にしていましたが、その通りの熱さを感じさせる男です。だから、みんな引かれるのでしょう。また、場の空気を察するのにもたけています。決起集会では率先してお酒を飲み、場を盛り上げていました。お酒はほとんど飲めないのに、いつもベロベロになっていましたね。チームの結束を高めてくれていました。
引退を決めた後、連絡をくれました。「やり切りました」と。強がりではなく、本心からそう話していたと思います。こちらとしてはさみしい気持ちがありますが、すがすがしいのも、また豪郎らしいです。13年に優勝した後「どこでも出たいという思いに応えていただき、使ってくれて感謝します」と、熱いメールが届いたのも思い出されます。
14年間、本当にお疲れさまでした! また、ゆっくり話をしましょう。(日刊スポーツ評論家)




