甘いバレンタインデーは終わってしまったけど、ホークスのキャンプ地、宮崎・生目の杜はまだまだスイートな香りが漂っている。連日詰めかけるファンたちからのプレゼントの話ではない。休日明けとなったこの日はA、B組とも早出のいわゆる「アーリーワーク」はなし。メニュー表には午後からの「個別練習」もなし、と記された。キャンプの疲れもピークに達していると判断した工藤監督が今クールでの練習メニューの軽減を指示した。今日16日もアーリーワーク、個別練習は行われない予定だ。雨粒が落ちだしたため、この日のシート打撃は10分ほど予定を早めてスタート。全体練習が終わった午後3時前にはA組選手のほとんどがバスに乗り込み、宿舎へ帰って行った。

 今キャンプをマラソンに例えるなら、折り返し地点を過ぎた。確かに疲れもあるだろう。打ち上げまで残り半分。走り抜けてきた道をなぞりながら「ゴール」(キャンプ終了)を目指す。連覇を目標に掲げるチームに前半のキャンプは及第点だったのだろうか。仕上げに入っていく重要な時期だからこその「練習軽減」だったのだろうが、同時に選手たちの「自主性」も試されていたのではないだろうか。若手のシャドー投球を見ていた工藤監督と雑談となった。趣味のゴルフの話題。「シャンクが出たとき、ゴルフが嫌になったもんね。でも6、7時間は練習場で練習したよ」。監督の言葉を意味深に受け取ったのは考えすぎだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】