通訳の方はやはりすごいなと、あらためて思った。
19日に日本ハムの沖縄・名護キャンプの視察を終えた元監督で現在は球団とコンサルタント契約を結ぶトレイ・ヒルマン氏(61)を取材した。日本語での質問を英語でヒルマン氏に伝え、英語で答えたものを日本語にして我々に伝えてくれたのは、15日から同氏に同行していた球団の井出将弘通訳だった。
取材での問答を一部抜粋すると、以下のような感じだ。
-今日の練習中に三塁コーチの森本外野守備走塁コーチと話していた内容は?
ヒルマン氏 森本コーチとは三塁コーチャーの部分で話したんですけど、僕も13、14年くらいにはやっていたので、僕の経験の中で教えたいなというふうに思っていますし、森本コーチを見ていても、やっぱり1年前の今日と今年の今日を比べると、かなりレベルは上がっている三塁コーチャーになっている。もう今日の方がまた一段とコーチャーとして一皮むけているというか、本当に素晴らしいコーチだと思いますし、森本コーチは12球団の中でもベストな三塁コーチャーになってほしいという思いがあるので話をさせてもらった。
やはり三塁コーチャーをしていない人だと分からないことが正直多くあるので、そういった面で経験があるのでそういった視点で、教えることは教えたいなと。正面で見る視界と横で見る視界の両方を使えるようなポジショニングだったり、体の向きだったりっていうところは話をさせていただきました。森本さんもベストなコーチでさらに良くなってもらいたいと思って話をさせていただきました。
ここまでで相当な文量だが、詰まることなく日本語に訳して伝えてくれた井出通訳。メモは取らず、ヒルマン氏の顔を見ながら受け取った英文を脳内で日本語へ変換。整理整頓して伝える能力は単純にすごいし、あこがれる。
ヒルマン氏の回答は、まだ続いた。
ヒルマン氏 やはり一番大事なところは、教えた中から森本コーチが心地よさや、やりやすさを感じる。それを元に、森本コーチに実践してもらうことが大事だと思っているので、あくまで僕が話したことは提案だったりとか、自分の経験をちょっと話させてもらって、その中で森本コーチがやりやすいところを自分でつかみ取って、実戦に生かしてもらえればなっていうふうに思っているので。やっぱり自分で見るところと考えるところは、やっぱり森本コーチにしか分からないところがあるので、そこを自分の中でいいように活用してもらえればなという思いで、今日はお話しさせていただきました。
これだけの文量を即座に日本語で伝えるとしても、すぐに覚えきれるのか…。ヒルマン氏の話も興味深かったが、さらっと業務をこなす井出通訳にも圧倒された。【日本ハム担当=木下大輔】






