カメラマンがファインダー越しに心を揺さぶられた場面を撮影した珠玉の1枚で、野球界のこの1年を振り返る新企画「写真の力」。全6回の第2回です。

■カメラマン・鈴木みどり

10月16日、パ・リーグCSファーストステージ第3戦、サヨナラ打を放ったロッテ安田尚憲選手(24)の喜びの1枚を選びました。ソフトバンクに3点が入った直後に迎えた、10回裏。さすがにひっくり返すのは厳しいのかな…と思っていたら、藤岡選手の3点本塁打で同点に。本拠地ZOZOマリンの雰囲気も最高潮に達する中で放った安田選手の一打に、興奮をなんとか抑えながらシャッターを切りました。

 
 

ポストシーズンならではの、手に汗握る試合展開。吉井監督も選手と一緒に大喜びしていたのがとても印象的で、今季撮影した野球の試合の中でも記憶に残る1枚になりました。

■カメラマン・前田充

6月27日(日本時間同28日)のエンゼルス-ホワイトソックスの1回裏。「2番投手兼DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(29)が、右中間へ27号となる本塁打を放った。恒例となったブルペンへ向かってオノを振るポーズ「スレッジ・ハンマー」を撮るために、ベンチ脇へダッシュし、カメラを構えて大谷を待ったが…。

姿を見せたのは、かぶとをかぶりながら、慣れない動きでこちらへ向かってくる水原一平通訳だった。

 
 

予期せぬ“影武者”の登場。近くで撮影していた現地メディアのカメラマンと、顔を見合わせ笑ってしまった。大谷の二刀流での出場試合とあって特に緊張感の高まる撮影の中で、ほほ笑ましい瞬間に立ち会えた。