甲子園も、甲子園カレーも大好きな嵐の相葉雅紀(35)が、メモリアル大会の開幕を心待ちにする。ドラマ、バラエティーと大活躍するトップアイドルも、高校野球の魅力に取りつかれた1人だ。

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 「みんなで戦ってますよね。アルプスも、試合出ていない子も、スコアを付けているマネジャーも含めて。いろいろな人の支えがあって、球児はそこに立っているんだなと考えると、ドラマがいっぱいある」

 今夏はABCテレビ・テレビ朝日系の「熱闘! 高校野球100回スペシャルナビゲーター」として、球児の活躍を「熱闘甲子園」などで伝える。今年は仕事だが…、高校野球好きとして、毎年多忙なスケジュールの合間をぬって“弾丸ツアー”で甲子園を生観戦してきた。日帰りや、6~7時間かけて車の運転を交代しながら行ったこともある。

 「外で気持ちいい。いるだけで楽しい感じがしますよね。カレー食べたり、たこ焼き食べたり。甲子園カレー、うまいっすよね」

 1杯550円の甲子園名物は、相葉君の胃袋にも流し込まれていた。昨夏は1大会最多本塁打記録を樹立した広陵・中村奨成(現広島)のアーチを生観戦。「いわゆるホームランバッターの体形ではないのに、あれだけ打つんだなって」と感激。バックネット裏だけじゃなく、内野席やアルプススタンドで観戦したこともある。甲子園はパニックにならないのか。「全然大丈夫です。友達と行くので、守ってもらいながら」と笑った。

 千葉出身で、もともとは祖父が習志野ファンだったことが野球との出合いだった。習志野の練習や、千葉県大会に連れて行かれるうちに「格好良くて、僕もやりたいと思って野球を始めました」。小3から小6まで三塁などでプレー。デビュー後は草野球チームを自ら結成して、嵐の二宮和也らと野球を続けてきた。

 今春、甲子園で行われたABC夏の高校野球応援ソング「夏疾風」の会見では、嵐が野球チームだったらと、相葉がオーダーを考えて甲子園のバックスクリーンに名前を映し出した。

 1番三塁 相葉雅紀

 2番二塁 大野智

 「何となく業師的な感じがね。かなーっと思って」

 3番一塁 二宮和也

 「サウスポーなので内野は難しい。ファーストかピッチャー」

 4番投手 櫻井翔

 「『木更津キャッツアイ』というドラマでピッチャー役やってたんですよ。すごい剛速球を投げてた。CGですけど(笑い)」

 5番捕手 松本潤

 「松本さんは少年野球でキャッチャーやっていた経験がある」

 それぞれの、自由な高校野球の楽しみ方がある。次の100年に向けて期待することは。「今まで通り、野球を目指す人たちのあこがれであり、子どもたちが野球を始めるきっかけでもあってほしい。全力プレーする球児たちの姿が、見ている方に刺さるんだと思います。けなげに、チームのために、自分のために、仲間のためにっていう、思いだけで戦っている感じが、見ている方の心を動かすというか。それが、なんか、いいのかなって思います」。【前田祐輔】