8日のWBC日本対オーストラリア戦で同点の5回、1死一、二塁の場面でマウンドに上がった中日・岡田俊哉選手。その後、カンディラス選手に四球を与え一死満塁に。この大ピンチを併殺で切り抜けた岡田選手。球場は割れんばかりの大歓声。マウンドを降りる岡田選手は、まだまだこわばった表情のままでした。

 

 高校時代から、いつも元気いっぱい。明るい岡田選手。09年智弁和歌山からドラフト1位で入団し、2013年にリリーフに転向するとみるみる力を発揮。2014年、シーズン当初は先発に取り組むも失敗。リリーフとして再び1軍に上がると安定したピッチングでその仕事を果たしました。

 「振り返れば、2012年5月に結婚して寮を出てから、ずっと運が上がっているような気がするんです。僕に、強い運をもってきてくれたのは奥さんと子供。去年までは、入団してからの2年間は、1軍で投げている姿なんて想像もできない選手だったのにね(笑)」と、岡田選手が振り返るのは、2012年の結婚と第一子誕生でした。

 「嫁の手料理なら何でも好きです!」と、結婚して1年後に取材したときは、のろけトークを連発。

 「一番好きなのはホワイトシチュー! 今まで食べてきたシチューと比べて何かが違うと思うくらいウマい!! 嫁は料理が上手なんですよ~」(岡田選手)

 しかも、「食べたいものを言ってくれた方が作りやすい」という奥様からの要望で、毎朝、出かけるときに夜、食べたいメーン料理をリクエストするのだそう。おぉ~、これって毎日、何を作ろうかと頭を悩ませている世の中の奥様たちが泣いて喜ぶ話のはず! 岡田選手が帰宅すると、朝リクエストした料理と他に数品が食卓に。

 「僕にとっては、その他の料理は何かな~って思いながら帰るのが楽しみの一つ。嫁の料理は僕の活力源の1つなんですよ」(岡田選手)


 12年10月には第一子となる長女が誕生。

 「今は家に帰ると、待っていてくれる人がいる。1人じゃない。そんなとき、ふと、あぁ~自分には家族がいるんだなぁって実感します」(岡田選手)

 ナイターで帰りが遅くなっても、必ず子供の寝顔を見て気持ちを落ち着かせるのだとか。

 「例え打たれて落ち込んでいるときでも、あぁ、明日も頑張ろうって元気になる、前を向くことができる。家族は僕の活力源であるとともに、毎日の癒やしですね」


 正直、入団当初はイケメンの岡田選手が活躍すれば女子人気が高くなるはず! なんて期待していただけに、21歳での結婚発表にちょっとビックリだったのですが、本人のこの心の安定と何より幸せそうな顔を見ていたら、こちらまで心がホックリきちゃいます。昨年11月には、第2子となる長男も誕生。そんな矢先のWBC選出とこの活躍。きっと、ベイビーが幸せを運んできたんですね!


 2次ラウンド進出を決め、10日は3連勝をかけ中国と戦う侍ジャパン。きっとまた、家族思いで優しい岡田選手がチームのピンチを救ってくれる。そんな期待を込めて、応援したいと思います!