高崎健康福祉大高崎が苦しみながらも8強進出を決めた。

 試合は川井智也投手(3年)、前橋工は金田泰成投手(3年)の両エースが投げ合い、一進一退の攻防が続いた。試合が動いたのは0-0で迎えた6回表。安打と四球で無死満塁とされると、押し出し四球などで2点を失った。

 相手投手に苦しみながらも8回に1点を返して迎えた9回裏。先頭の7番小谷魁星内野手(3年)が値千金の左越え同点ソロ本塁打を放ち、試合を土壇場で振り出しに戻した。

 そして迎えた延長11回裏。1死一、二塁から2番林賢弥内野手(3年)が内野安打を放つと、これが相手投手の一塁への悪送球を誘い、ボールが一塁後方を転々とする間に二塁ランナーが生還。サヨナラ勝ちを決めた。青柳博文監督(43)は「(同点になるまで)正直焦りがあった。(選手らは)苦しい中でも執念を持って、勝ちたいという気持ちがあった」と選手たちをたたえた。