上越総合技術は夏の新潟大会最多得点など記録ラッシュの大勝で、45-0で正徳館に5回コールド勝ちした。

 上越総合技術が記録ずくめの大勝で初戦を突破した。1試合45得点、3回裏の1イニング28得点、チーム安打数33、そして両チーム合計安打数35。これらが夏の新潟県大会の新記録になった。

 2番桑原海(かい)主将(3年)は7打席で5打数3安打5打点。チーム最多の7得点だった。「強いゴロを打つことを意識した。成果が出てうれしい」。記録的勝利よりも、初戦を突破したことを素直に喜んだ。チームの長打は三塁打3本、二塁打2本だったが、盗塁は30個を記録。1回裏から3回裏まで、各回の最初の走者は必ず盗塁した。三振はゼロ、犠打1と、打って走るを繰り返した。

 「走者が出たらすぐに走る。相手の弱点を突く野球を目指してきた」。村井和幸監督(40)は言う。28得点の3回裏は打者32人。総打席数は63に上る。1時間35分の試合時間の大半を攻撃に割き、手を緩めなかった。

 ただ、「ミス」もあった。4回裏1死一、三塁、本来なら8番川久保の打席だったが、9番山田涼介(3年)が打席に立ち、二ゴロの間に1点。アピールがなかったため、記録上は川久保の「打席なし」として、残される“珍”記録まで作った。