2年連続、全国最多37度目の甲子園出場を目指す北海は、左の6番川村、右の7番井上の仲良し2年生コンビが大当たり。札幌地区予選から打順を組み替えた狙いがはまって、先制パンチに中押し、ダメ押しと理想的に得点を重ねた。

 相手失策で1点を先制した1回2死一、二塁。まずは川村が、目の覚めるような1発をバックスクリーン左へ突き刺した。地区予選では3番に固定されていたが、打率1割1分1厘と低迷。平川敦監督(45)と居残り特打を行い「昨日までは全然バットに当たらなかったけど、今日は試合前の練習でタイミング合っていた」と復活の予感はあった。この回、大量5得点のビッグイニングで、故障明けのエース大西を援護した。

 この川村の1発に「通算本塁打数で並ばれちゃった」と奮起したのが、7番井上だ。練習試合を含めた本塁打数を競っており、この日はアベック弾を狙っていた。名門で1年春からベンチ入りと、キャリアでは川村の先を行く。5回に6点目の左前適時打、8回は「1イニングでも早く試合を終わらせて、大西さんを楽にしたかった」と、2死満塁から走者一掃の中越え三塁打を放ち、この日3安打4打点。2人合わせて5安打7打点と大暴れした。

 昨夏の甲子園は、ともにベンチ外。アルプススタンドから先輩たちへ声援を送った。「次の試合は自分が(本塁打を)打つ番ですね」と井上。火花を散らす若い力が、古豪を2年連続の聖地へ押し上げる。【中島宙恵】

 ◆南北海道の連覇 59年の南北大会分離以降、4校がのべ6度達成している。03~07年に5連覇した駒大苫小牧が最多。北海が70、71年など過去3回、函館有斗(現函館大有斗)、札幌商(現北海学園札幌)が各1回。