高校日本代表の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が25日、高校通算108本塁打を放ち、歴代最多とされる記録を更新した。千葉県内で行われた千葉工大との練習試合に「4番一塁」で出場。4点リードの5回無死一塁から、右翼場外に運んだ。推定飛距離130メートルの特大弾で、侍&木製バットでの初本塁打をマーク。11球団28人のスカウトが視察する中、2本塁打を放った履正社・安田尚憲内野手(3年)とともにアベックアーチで大勝に導いた。

 おもなプロ野球関係者のコメントは以下の通り。

 ◆ソフトバンク王球団会長(早実の後輩、清宮の本塁打高校最多記録更新について)「場外だってね。これからはいろいろチャレンジできるね。木で打ったのは自信になるんじゃないかな。どこまでいけるかやってもらいましょう」

 ◆DeNA高田繁GM「懐が深い。1年生からの経験もあるしね」

 ◆ロッテ永野チーフスカウト「打つと思った。昨日のフリー打撃でも、最後の方はゲームモードだった。素晴らしいの一言」

 ◆楽天仁村徹スカウト副部長(清宮の木製バットへの対応に)「普通は慣れるのに時間がかかるのだけどね。自分のことを分かっているから対応が早い」

 ◆広島苑田スカウト統括部長(清宮の通算108号に)「バットがきれいに内から出るから、木製バットでも打てます。(代表例はPL学園の)清原ですね」

 ◆巨人井上チーフスカウト「甘い球が来たら、確実に打つね。芯に当たれば飛ぶし、木製も関係ないです」

 ◆中日中田スカウト部長「(達成は)時間の問題だと思っていた。簡単に入るからね、すごいですよ」