初優勝を飾った札幌大谷(北海道)の五十嵐大部長(31)が、選手たちの成長に目を細めた。

初戦で近畿大会優勝の龍谷大平安(京都)を破ると、2回戦で東京大会優勝の国士舘、準決勝で九州大会優勝の筑陽学園(福岡)に勝利。同部長は「(優勝した実感は)よくわからない感じです」と苦笑しながら、選手の活躍には「龍谷大平安さんと対戦した時は、まだまだな面もあったんですが、選手たちが1戦ごとに成長してくれた」とたたえた。

自身は駒大苫小牧で04、05年夏の甲子園を連覇した。1学年下にはヤンキースで活躍する田中将大がプレー。05年夏は田中とともに、三塁手で歓喜の瞬間を迎えた。「自分が選手の時も感じたんですが、1戦ごとに成長していくのが強いチーム」と現役時と重ね合わせた。「優勝したのはうれしいです。うれしいですけど、まだセンバツが決まったわけではないですし、気を引き締めて練習していきたいです」と話した。