プロ注目の玉村昇悟投手(3年)が延長10回まで完投し、丹生がセンバツ出場の啓新に競り勝ち準決勝に駒を進めた。

2回に自己最速タイの147キロを投げるなど普段と変わらぬ剛速球だったが、序盤は制球が乱れ、先制を許す苦しい展開だった。「アウトコースが外れてしまって、甘い球を引っ張られた」。春木竜一監督(46)は「あんな姿初めて見た」と驚きを隠せない様子だった。それでも玉村は「自分が腐ったりしたら、ズルズルいってしまう。まだ大丈夫だと思って投げた」と粘り強く投球を続けた。「投げやすいフォームを探して投げたら後半に調子が良くなった」と振り返った。8回に同点に追いつくと延長10回に来田達磨内野手(2年)がサヨナラとなる適時二塁打を放ち勝利を決めた。

同校初の甲子園出場が見えてきたことについて玉村は「経験したことがないこと。壁を楽しんで乗り越えたい」語った。