駿河総合は、第3シード常葉大橘に4－3の逆転勝ち。プロ注目の紅林弘太郎内野手（3年）が、2安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献した。8強入りを懸けた4回戦は、24日に行われる。

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駿河総合の紅林が、この日1番の見せ場で輝きを放った。1点を追う5回1死二塁。常葉大橘のエース市川大晴（3年）が2番手としてマウンドに上がってきた。県高校最速147キロの直球を誇る右腕との真っ向勝負。紅林は「やっときたな」と胸を高鳴らせていた。一塁側の応援席も、授業を終えたばかりの3年生が駆けつけた絶好のタイミング。舞台は整っていた。

カウント2－1からの4球目。「狙っていた」低めの直球を左前にはじき返す適時打。大歓声が起きたスタンドに、会心のガッツポーズを見せた。「（市川との）1対1に勝ててよかった」。計9球団のスカウトが視察した一戦で勝負強さを発揮し、創部初の16強入りに貢献した。

今大会は1、2回戦で8打数3安打。2回戦の焼津水産戦は無安打だった。本来のスイングを取り戻す試行錯誤の中で、「センター返しを意識するようになった」と初心に戻った。1打席目では、左翼線を破る同点の適時二塁打。大会屈指の右腕・市川からもタイムリーを放ち、自信を取り戻した。

次戦はノーシードの三島南が相手だが、紅林は「先を見ずに一戦必勝で臨みたい」とキッパリ。プロ注目スラッガーのギアが上がってきた。【神谷亮磨】