今春の九州王者、西日本短大付が接戦を制して4強入りを果たした。先発の右腕エース、江崎陸投手(3年)が1失点完投勝利。

先制打を放つなど投打にわたる活躍を見せた。猛暑のなかで146球を投げ「4回くらいから、体がきつくなってきたが、打たせてとる投球に切り替えた。勝ててよかった」と疲れた表情で振り返った。

相手の春日先発の坂元創(そう)投手(3年)は、小学校から付き合いで同じ春日西中出身。違うチームで同じ投手として、意識しあう中で、最後の夏に「初対決」が実現した。江崎は「打席では意識しました。7回の打席では絶対に打ってやろうと思った」と打者として先制打を放って、マウンドでも投げ勝った。

悲願の甲子園まであと2勝となった。準決勝は2年前の準決勝で敗れた東筑。因縁の対決だが「2年前はスタンドにいた。先輩のリベンジです」と口元を引き締めていた。