日刊スポーツ「編成部長」のサブロー氏(43)が7日、昨夏に続き甲子園大会を視察。令和の甲子園で完封一番乗りを果たした星稜・奥川恭伸投手(3年)の投球を評した。

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昨夏も奥川を見たが、かなりの成長を感じる。直球がシュート回転する印象があったが、今夏はかなり減って、質のいい直球を高い確率で投げ込んでいた。初回の旭川大高の打者の反応を見ていると、リリース前に振り出しているように見えた。間に合わないと感じさせる体感速度。スピードガンは大きく変わらなくても、質は上がっている。

ぜいたくな悩みだが、完成度が高すぎて伸びしろを見つけるのが難しいのが、あえて言えば課題。フォークなど落ちる球を覚えることぐらいか。高卒1年目から5勝以上しても不思議はない。顔つきも高卒1年目から11勝したマー君(ヤンキース田中)を童顔にした感じ(笑い)。マー君はスライダーという絶対的な武器があったが、直球だけで言えば奥川の方が上を行く。