城東(徳島)が大手前高松(香川)を6-4で下し、初出場初勝利を飾った。4番山口純平内野手(1年)の2点タイムリー二塁打などで5回までに5点を挙げた。一時は1点差まで追い上げられたが、高木太陽投手(1年)の粘りの投球で逃げ切った。鎌田啓幸監督は「こんな感じでしか勝てないと思っていた。序盤でしっかりと1本出たのがよかった。(初勝利は)出来すぎです」と喜んだ。

県内屈指の進学校で、野球部員の半数以上が国公立大学に進学する。練習の開始は午後5時ごろで、2時間しか練習できない。近くの河川敷にグラウンドがあるが、照明がないため、この時期は暗くて使えない。同校の狭いグラウンドで工夫しながら技術向上に励んでいる。鎌田監督は野球部のことを「野球研究部」と呼んでいる。部内のおきては3つある。

<1>練習の中身で勝負する

<2>試合を意識して何もかもやる

<3>時間がないので、常に早く動け

練習試合でも背番号をつけ、常に本番を想定している。鎌田監督は「どうすれば勝てる? を考えている。先輩が勝てなかったから、どうする? その工夫の上の結果です」と歴代部員の積み重ねによる勝利をかみしめた。