今季から社会人野球のヤマハに加入する静岡高・相羽寛太内野手(3年)がこのほど、意気込みを語った。「レベルが高いチームなので、まずはみんなに追いつけるように頑張りたい」。現在は、木製バットへの適応を重視している。「バットの芯で捉えられるように意識しています」。

静高では1年秋から正遊撃手に。柔らかなグラブさばきと正確な送球で、プロ注目選手になった。自身もプロ入りへの意欲を持ち始めたが、2年夏に出場した甲子園1回戦・津田学園(三重)戦(1●3)で4打数無安打に終わり「無力さを実感しました」。以来、「社会人野球で力をつける」ことに方向転換。一昨年12月に、誘いを受けていたヤマハ加入を決意した。

3年後のプロ入りを視野に入れる。静高からヤマハへ進み、今季プロ野球DeNA入りした池谷蒼大投手(21)を例に挙げ「自分も続けるように努力していきたい」。昨秋には、ヤマハの都市対抗初戦を東京ドームで観戦。大舞台の雰囲気を感じ、自身の将来をイメージした。「地元のチームに入るので、地域の方に応援してもらえる選手になりたい。1年目からレギュラーを目指します」と意欲を示した。【河合萌彦】

◆相羽寛太(あいば・かんた)2002年(平14)9月21日、静岡・森町生まれ。小1から森町飯田青葉野球スポーツ少年団で野球を始め、旭が丘中(森町)時代には磐田ボーイズでプレー。静岡高では1年秋から先発に定着し、2年秋から主将を務めた。右投げ右打ち。178センチ、76キロ。血液型O。家族は両親と兄。