<高校野球春季東京大会:二松学舎大付6-1駒大高>◇6日◇2回戦◇江戸川区球場

ミットにズドンと突き刺した。1回2死走者なし。二松学舎大付・秋山正雲投手(3年)は駒大高の左打者に対し、フルカウントから膝元に直球を投げた。空振り三振を奪い、元気よくほえた。6安打1失点(自責0)完投。2四球を与え、141球を要しただけに「全然だめです。チェンジアップを低めに集め、打たせて取らないと」と反省しながらも3回戦に進んだ。

最速144キロ左腕は内角攻めに自信を持つ。右打者へのクロスファイアに加え、左打者の内にも「(シュートしてぶつける)怖さはないです」と投げきる。8球団が視察。投手出身の巨人木佐貫スカウトからは「投げ手側の打者の内は投げにくいものだけど、しっかり投げていた」と評価された。高校の1つ上には現巨人の秋広がいた。「ひたむきな姿勢を学びました」。小柄でも、1球にかける思いの大きさは変わらない。【古川真弥】