13年前のリベンジは果たせなかった。第2シード横浜創学館が、第1シード横浜に大敗し、春夏を通じて初の甲子園出場を逃した。最速149キロのプロ注目右腕・山岸翠(あきら)投手(3年)が先発も毎回の16安打を浴び11失点。4回で無念の降板となった。7回には4番の長井俊輔主将(3年)のソロで1点を奪い、8回にも2点を返す意地を見せたが、前回決勝進出した08年と同じ相手、横浜の壁は厚かった。

ベンチで最後まで声援を送り続けた山岸は、すっきりした表情で「自分の中で一番自信のある真っすぐが打たれたので。単純に力不足です。疲れは多少なりともありましたけど、そういうのは言い訳にならない」と完敗を認めた。

森田誠一監督はエースについて「昨日1日休ませたんですが、今までの疲労が重なったのもある。横浜高校のバッターを押すことができなかった。いつもだったらもう少し押し込めるんですが…。そういう中でもよく頑張ってくれたと思いますが、横浜高校は強かったですね。思った以上に強かった」と振り返った。