夏の甲子園に球音が戻った。12日のノーゲームを経て、仕切り直した今秋ドラフト上位候補の風間球打(きゅうた)投手(3年)は15日、帯広農(北北海道)戦に7安打2失点完投勝利。ノースアジア大明桜(秋田)を31年ぶりの聖地勝利に導いた(前回の校名は秋田経法大付)。最速157キロ右腕は、3日間順延の難しい調整の中でも140球の熱投。3回には今大会最速の150キロをマークし、10三振を奪った。大会第8日(20日)の2回戦では明徳義塾(高知)と対戦する。

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ノースアジア大明桜・風間が球速150キロをマークした。甲子園で150キロ以上を出したのは98年春の松坂大輔(横浜)に始まり過去37人いたが(日刊スポーツ調べ)、33人がプロ入り。プロ入団率は89%にもなる。プロに進まなかった4人は08年春の平生拓也(宇治山田商-西濃運輸)10年春の西浦健太(天理-法大)19年春の河野佳(広陵-大阪ガス)19年夏の池田陽佑(智弁和歌山-立大)だが、河野と池田は今後プロ入りする可能性もある。

日刊スポーツではスピードガン普及早々の80年夏、秋田県の世代最速球児を大きく取り上げている。秋田商の高山郁夫(現オリックスコーチ)が田川戦で149キロを出した。プロで150キロ台が小松辰雄(中日)1人という時代だ。江川(巨人)や村田(ロッテ)の球速に並び1面で掲載。地方大会で157キロを出した風間も世代最速投手。次戦はさらなる球速アップで当時の高山のような衝撃をもたらすか。【織田健途】