甲子園に春夏通算38度出場し、歴代最多の68勝を挙げている智弁和歌山の高嶋仁名誉監督(75)が顧問を務める「佐々木ナマ粋スクール」が11日、都内で武蔵府中リトルシニアを対象に野球教室と講演会を主催した。
高嶋氏は「基礎、基本が大事」と何度も口にし、選手に声をかけてキャッチボールから時間をかけて指導した。
トスバッティングでは、選手を集めて「練習から、試合を意識してやろう」と声かけ。ゆるいボールではなく、実際の打撃につながる球速で練習。最初はバットコントロールにてこずりながらも、徐々にタイミングをとって上手に打てるようになった選手たちを、笑顔で見守った。「練習のための練習をするのではなく、試合のための練習をすることが大事」と話した。
打撃の練習時間には、素振りをしている選手の元を訪れ、1人1人のスイングを細かく指導。「よくなったよ!」と褒め言葉を多くかけていた。
武蔵府中リトルシニアのグラウンドでは、府中市内の学童20チームを招待した交流大会「第6回錦喜杯」が開催中。小学生の元気な声が響くグラウンド脇で行われた講演会では「高校野球は、頭を使った学校が勝つんです」と保護者や中学生にメッセージを送った。今夏の甲子園で優勝した智弁和歌山も文武両道で知られ、高嶋氏は笑いをまじえながらも、野球だけに偏らない生活の重要性を説いていた。

