虎に負けじと「イチにカケル!」。金光大阪が09年春以来、13年ぶりのセンバツ出場を決めた。昨秋の近畿大会ではベスト4入り。準々決勝では昨夏甲子園4強の近江(滋賀)に最大6点差をつけられながら逆転勝ちするなど、粘り強さが持ち味だ。

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主将の岸本紘一捕手(2年)はセンバツに向けて「1点を守り切る。1点を取りに行く。『1』にこだわって試合をしていきたい」と気合十分。阪神の22年スローガン「イチにカケル!」をほうふつさせる戦いをイメージした。横井一裕監督(47)も「『1』を大切にしたい。1球、1つのアウトに執着して戦っていくことを追求していく」と言葉に力を込めた。

21年からは同校OBで野球評論家の元中日吉見一起氏(37)も特別コーチに招き、月1、2回のペースでバッテリーを中心に指導を受けているという。横井監督は「明日に向かって考えるヒントをくれている」と感謝。最多勝2回、最優秀防御率1回のエキスも吸収し、チームの底上げに成功している。

センバツの大阪勢では10年春以降、大阪桐蔭と履正社の出場が続いていた。久々に2校の牙城を切り崩した金光大阪。冬には打力も向上させ、大舞台で1勝1勝を積み重ねる。