大垣日大(岐阜)は甲子園の「魔物」にやられた。3失策はすべてイージーミス。甲子園通算40勝目を逃した阪口慶三監督(77)は「内外野の守備。守備範囲が狭いな、足の回転が遅いなと、今回で分かりました」と、厳しい表情だった。

0-1の3回。星稜の1番、永井の二ゴロを袴田好彦内野手(2年)がファンブルした。その後2死二塁で4番の若狭に2ランを被弾。手痛い1発だった。

1-5の5回1死一、二塁。一塁手の山崎裕貴内野手(3年)が正面の痛烈な当たりを後逸した。ダメ押しの6点目を許した。

阪口監督の孫にあたる高橋慎内野手(2年)は「チームの雰囲気は良かったけど、甲子園の雰囲気にのまれてしまったところはある」と振り返った。

阪口監督は「夏までに絶対に鍛え上げて、ここに戻ってきたいと思います」と、さらなるチーム強化を図る。

大垣日大は、昨秋の東海大会でベスト4。1月28日のセンバツ出場校選考で、準優勝の聖隷クリストファー(静岡)以上の評価を得て逆転選出されていた。

注目校として挑んだ今春は2回戦敗退。「力を出せなかった。そこが残念です」と指揮官。夏は生まれ変わる。