仙台育英(宮城)野球部の部長に、中学軟式野球のカリスマ監督で知られる、猿橋善宏氏(60)が今月5日から就任していることが分かった。

しらかし台中、松島中で全国大会4度の出場に導いた名将。3月末で前任の松島中を定年退職し、同校野球部の部長に就任した。須江航監督(39)とは須江監督が秀光中教校軟式野球部の監督時代からのつながりで、今回須江監督が猿橋氏に打診した。須江監督は「技術指導の巧みさはもちろんですが、部活動としての教育理念、人としての成長を促してくれます。また、私と野球観を共有できる人で『日本一になるために力を貸してくれませんか』とお願いしました」と明かした。

また、秀光中学校の硬式野球部と共有で使用する「サブグラウンド」が今月に完成。メイングラウンドの人工芝とは異なり、土の仕様になっている。須江監督は「(人工芝、土の)両方で練習ができるので、守備力が大きく向上しています」と話した。

6月には新しく打撃練習も可能なブルペンも新設される予定だ。充実した環境、新体制のもとで「夏の日本一」実現を目指す。