部員14人の多摩大聖ケ丘が、初戦突破を果たした。

初回に1点を先制されたが、1回裏に1死一、二塁から、4番田中敦内野手(3年)が左中間を破る2点三塁打で逆転。2回以降も、相手のミスにつけこみ、着実に得点を重ねた。

先発を託されたのは、背番号「5」の主将・珠玖征志(しく・まさし)投手。163センチと小柄ながら、ストライク先行の投球で攻め、8回まで初回の1点に抑えた。

6点リードで迎えた9回表は、この回から登板した右腕・佐藤鴻己投手(2年)が2点を失い、2死満塁のピンチを背負ったところで、再び珠玖がマウンドに。3-7と本塁打が出れば同点の場面だったが、左飛に打ち取り、チームを勝利に導いた。

新チーム発足時の部員は8人で、昨秋の都大会は助っ人1人を借りて出場したチームが、夏はうれしい1勝を挙げた。本村哲郎監督(38)は、「新チームが始まるときは夏の大会に勝てるとは想像しなかったが、この1年で必死さが見えるようになった」と、選手の成長に目を細めた。

勝利した多摩大聖ケ丘は、15日に早大学院との3回戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木=午前10時開始予定)に臨む。